2012年10月30日火曜日

山口県の伝統的工芸品「赤間硯」


    硯(すずり)と言えば、紙、筆、墨とともに、書道における基本的な用具です。
   しかし現在では、青少年はもちろん団塊の世代でさえ、日常的に筆や硯に親しんでいる人はごく僅かになってしまいました。
 ところで、日本で作られる「和硯」の代表格「赤間硯」が山口県宇部市で生産されていることは、多くの方がご存じだと思います。
 日本の硯の原石産地としては、山口県宇部市の赤間石のほか、宮城県石巻市の雄勝石、三重県熊野市の那智黒石、山梨県雨畑の玄晶石等が代表的なものです。なかでも、赤間石との雄勝石の二つは百年以上の歴史があり、国の「伝統的工芸品」として指定を受けているものです。 
 経済産業大臣指定の「伝統的工芸品」とは、
   ①おもにふだんの生活で使われ ②工程のおもな部分が手作り 
   ③伝統的技  術又は技法により ④伝統的に使われてきた原材料 
   ⑤一つの地域で産業として成り立っている
という厳格な要件に合致することが必要で、山口県内では、赤間硯のほか、萩焼、大内塗りの3品目のみで、全国では211品目が指定されているようです。

 そんな貴重な赤間硯の生産地「赤間硯の里」を訪ね、若き作硯家「日枝陽一」氏に会って色々お話を聞いてきました。
   赤間硯の里は、宇部市大字西万倉(旧楠町)の岩滝というのどかな農山村地区にあります。
 

   約50年前、この地区では30戸の民家があり、うち28戸が赤間硯の生産に携わっていたそうです。現在では民家そのものも減っていますが、赤間硯作りに携わる家はわずか4戸のみで、いずれの家も作硯家の高齢化と後継者不足の現況で、日枝陽一氏のみが県内唯一の後継者というわけです。

  日枝陽一氏は、日枝玉峯堂において父である玉峯氏の第三代後継者として育ち、平成5年に東亜大学デザイン学科に入学されました。以後、数々の赤間硯製作に取り組み、主要な工芸展でことごとく入賞を重ねたほか、平成21年には文化庁長官賞(大賞)を、また平成22年には経済産業大臣より伝統工芸品産業奨励賞を受賞されるなど、まさに将来を嘱望された日本工芸会正会員・学術博士・作硯家なのです。

 私が訪ねた時、ご本人とお母様のお二人が作業中でしたが、手を休めて赤間硯が出来るまでの工程や歴史などについて詳しく説明していただきました。
 赤間硯として世に出るまでには、石採り・選別、形作り、縁たて、加飾彫り・荒彫り・仕上げ彫り、仕上げ磨き、うるしぬり等の長い工程がありますが、ほとんどが手作業という難作業ばかりです。だからこそ、出来上がった作品一つ一つに作家の魂が込められており、書道家にとっては生涯の用具として非常に愛着が沸くものだと思います。
 私自身、書道家ではありませんが日常的に書をたしなみ、四~五十年前に入手した赤間硯を今でも愛用しております。この度、日枝陽一氏に出逢い、硯の手入れ方法等いろいろ教えて頂いたことで、なおさら赤間硯のファンになりました。

 若き作硯家・日枝陽一氏の益々のご活躍を祈念致しますと共に、少しでも多くの方に赤間硯を知っていただき、書に親しんでほしいと願っています。

赤間硯の里
   所在地    宇部市西万倉岩滝793番地
   電 話   山口県赤間硯生産協同組合
                 (代表理事:日枝敏夫) 0836-67-0641

宇部観光コンベンション協会
     http://www.ube-kankou.or.jp/sightseeing/detail.php?id=57       参照

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2012年10月25日木曜日

パン工房 夢風車

「夢風車」な~んて素敵なネーミングなんでしょ~♪
パン好きな私は、名前につられるようにこのお店に立ち寄ってみました。


店内に入れば陳列台には可愛い菓子パンや調理パンに眼を奪われ、種類も多く、迷いながら選ぶのも楽しいんな~なんて思う程。




この日はスタッフさん曰く、もう時間的に(PM4時前)随分売れて残り少なくなってますと言われてました。
お値段は9円や1円と言った端数がついてますが、全体的にお安いのでは?と思いました。
失礼ながら、オープン何年目なのかお伺いしたところ、6年目を迎えられたそうです。











上左 
※りんごのデニッシュ/231円
(自家製のカスタードの上にシナモンアップルが乗っていて、今の季節にピッタリ!と言った美味しさ)
上右
※かぼちゃのクグロフ/189円
(かぼちゃのペーストが練りこんであり、優しいお味)
※彩野菜とチキンのトマトカレー/210円
(ブロッコリー、チキン、プチトマト、トマトカレーが入り、ちょっぴりピリ辛パンです)

        偶然立ち寄ったお店とはいえ、また是非行ってみたい!と、
        思わせてくれるお店に出会いました。


周南市政所3丁目10-7
0834-63-2633
定休日/日曜日、第2、第4月曜日
営業時間/AM6:30~PM6:30



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2012年10月23日火曜日

静御前の墓

 先週、佐々木小次郎の遺髪墓を紹介しましたが、隣り町の山口市阿東徳佐に「静御前の墓」もあると知り、同日、訪ねてきました。
                                    ※ クリックすると写真が拡大

 静御前と言えばあの有名な源義経の愛妾であり、絶世の美女として有名ですが、吾妻鏡に関係記述がありはするも義経と離ればなれになった後は全く記録がなく、殆ど伝説の域を出ないようです。 
 ですから、全国に終焉の地や墓が何カ所も存在しますが、そのうちの一つとして「山口市阿東徳佐」にも静御前の墓として伝わるものがあります。


 『吾妻鏡』によれば、源平合戦後、兄:源頼朝と対立した義経が京を落ちて九州へ向かう際、静も同行しますが義経の船団が嵐に遭い、引き返して吉野で義経と別れ京に戻ろうとしました。
 しかし戻る途中に従者に持ち物を奪われ、山中を彷徨っていたところを山僧に捕まり、京の北条時政に引き渡され、文治2年3月には母の磯禅師とともに鎌倉に送られました。
 ところが、同年4月8日鶴岡八幡宮社前で、頼朝に白拍子の舞を命じられた静は義経を慕う歌を唄って頼朝を激怒させてしまいますが、頼朝の妻の北条政子の取り成しで一命を救われました。
 この時、静は義経の子を胎んでおり、頼朝は「女子なら救うが、男子なら殺す」と命じたのち静が男子を産んだことから、その男の子は由比ヶ浜に沈められました。

  その後、9月16日、静と母の磯禅師は京に帰され、憐れんだ政子が多くの宝を持たせたということですが、その後の消息は全く不明です。

 静御前の死については自殺説や客死説等、諸々の伝承がありますが確たるものはまったくなく、いずれにせよ若いうちに死去したとする説が多いようです。

 信じるか信じないかは別として、謎に満ちた伝説の美女の墓が山口県にあると聞けば、やはりこの目で確かめたいと現地に赴き、墓や説明板等を撮影してきましたので、紹介します。



詳細な関連情報及び場所は~阿東観光協会HP を参照
http://www.ato-kankou.org/View/Shizukagozen/

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2012年10月15日月曜日

佐々木小次郎の遺髪墓

 佐々木小次郎と言えば、巌流島で宮本武蔵と決闘して死亡したとされていますが、その後どうなったかは資料がなく、謎に包まれています。
 墓も全国に何カ所か伝説的に残っているようですが、その真偽は不明です。でも、巌流島が下関市ですから、やはり「山口県内のものが最も信憑性が高い」・・と信じたいです。
 と言うわけで、昔から「佐々木小次郎の遺髪の墓」として今に伝わる阿武町福賀を訪ねてきました。
 そこは、国道315号を阿東から須佐方面に進み、阿武町に入って程なく、道路左脇に「佐々木小次郎の墓」と言う案内板が目に入ります。
 更に次の案内板に従って車で1~2分も進み、空き地に駐車して徒歩で200メートル位小径を進んだ森林の中にありました。
                                                                              クリックすると拡大

 山の中の小径ですが草刈り等の手入れがよくされ、参拝者もけっこうあるように感じました。阿武町のホームページに詳しく説明されてましたので以下これを引用します。
 「阿武町大字福田下、小字を小沢津といい、その山あいを寺ヶ浴と称します。ここは、慶長年間あるいはそれ以前から真言宗・正法寺という古寺がありました。
 巌流島の決闘(慶長17年(1612年)4月13日)で敗れた佐々木小次郎の妻ユキはキリシタンの信者でした。当時懐妊中のユキは小次郎の遺髪を抱き、折柄厳しいキリスト教の禁令により多くの信者とともに山陰の地に安全な居所を求めました。
 ユキは、この地の正法寺に身を寄せ剃髪して尼となり、夫・小次郎の冥福を祈り菩提を弔うために墓を建て、その墓のすぐ下のお堂というか庵で一生を終えたといわれています。この庵は正法寺が太用寺に移った跡地に、ユキ尼が小さい庵を建てたとも言われています。 我が子に対する因果応報の絆を断ち切るために、小次郎の名を「古志らう」と変えて墓に記したとの言い伝えです。 小次郎の墓と並んで佐々木姓の墓が多くあり、今も佐々木姓を名のる家が地区内に数軒有り、末裔かとも言われています。 小次郎の墓の上の段には六面石 一基があり、妻ユキが信じていたバテレン墓と思われます。その隣りには粟屋元吉公の墓がありましたが、昭和53年に太用寺の境内に移されています。











阿武町のホームページ
http://www.town.abu.lg.jp/kojiro/index.html


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くすのき温泉“くすくすの湯”


 宇部市大字西万倉(旧厚狭郡楠町)に「楠こもれびの郷」という憩いの施設があります。

 ここは、ゆっくり温泉に浸かったあと旬のお料理が楽しめ、農産物直売所のほか、農業研修交流施設まで完備した施設で、平日でも県内近郊の方を中心に、沢山の利用者で賑わっています。

 なかでも、浴室が総ひのき造りという贅沢な温泉が、私のお気に入りです。
 くすくすの湯は、34.6度で湧出する源泉を少し加熱した源泉掛け流しのアルカリ性単純温泉で、ひのき風呂の大浴場や石風呂のほか、同じくひのき風呂の露天風呂や家族風呂などがあり、浴室に入ると全身ひのきの香りに包まれます。














 場所は、国道2号線北に少し入った有帆川沿いの万倉地区で、近くに山口県を代表する伝統工芸品「赤間硯の里」もあります。

 ドライブの途中、あるいはご家族等でちょっと足を延ばしてみて下さい。
 お気に召すこと間違いありません。

 楠こもれびの郷
    宇部市大字西万倉1662-1
      TEL 0836-67-2617

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活魚料理 あじろ(網代)

柳井市大畠で、美味しい瀬戸の活魚料理、「あじろ」を発見!


店内は右手に個室(8人がけのテーブル席)が一つ、
奥に進めば瀬戸の海に面したお座敷テーブル席がいくつかあり、
わりと広い店内で綺麗なお店でした。
時間的に昼下がりだったため、お客様も少なく席は自由に選択出来たので、個室を選びました。

メニューは海鮮丼、海鮮釜めし定食、etc。
お値段は、1,000円~3,000円くらいで頂けます。
    

私は早速「瀬戸の釜めし」の中から
海鮮釜めし、小鉢味噌汁がついて980円を注文。
具材ははタコ、魚、三つ葉、人参、椎茸、コンニャク、ゴボウ、あげ等、バランス良く入っていました。
これと言って特にインパクトがある?程では無いのですが、三つ葉の香りがふわぁ~と広がり、一口ごとに海鮮のお味を味わいながら美味しく頂きました。
どうでしょう?

キラキラ輝く海を眺めながら、チョッピリ贅沢な気分を味わいながらの活魚料理はいかがでしょうか。



柳井市大畠1449-1
0820-45-3137
定休日/月曜日
昼1:00~14:30
夜2:00~3:00
駐車場有り



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2012年10月9日火曜日

中華そば めんいち

 先日光市に行った折、お昼はラーメンを食べたい~何処がお勧め?
と知人に尋ねたところ、
  「そりゃ~めんいちよ。」
と言われ、即決まりました。

 お店は国道から少し外れた場所にあり、こじんまりとしたたたずまい。
 店内は、カウンターとテーブル席、20人は入れるかな?と言ったところ。


壁かけメニューも至ってシンプルで、

中華そば、大700円、 中600円、小500円
いなり一皿150円

と書かれているだけ。

早速!
  固麺小を注文していただくと、ホント!今までに味わったことのない美味しさに、ビックリ!

  聞けばダシ汁は牛コツらしく、醤油味だけどコクがあり、中華そばに絡み合う甘辛い感じがとっても美味しく、なる程~と納得しました!
  麺も、小のわりに意外と多いなと感じました。

  お昼時と言う事もあり、店の前にはお客様の行列が出来るほど。

  
  そこがまたラーメンの美味しさを証明しているかのようでした。

  是非、お勧めのラーメン店です。



光市島田2-10-5
定休日 火曜日
駐車場有り






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2012年10月7日日曜日

オレンジ色彼岸花~第2弾

 本年4月にシダレザクラの南原寺(美祢市)を紹介しましたが、ここ、南原寺にオレンジ色の彼岸花があることが分かりました。
 南原寺は、真っ赤な彼岸花は有名ですが、10月6日現在、これはほとんど終わってました。
 でも、オレンジ色の彼岸花が咲いていたんです。
 本堂横や裏庭等に数株植えられていました。










これは、ご住職が植えられたもののようです。

 一部は枯れ始めていましたが、今日、明日くらいまでは見ることができるのではないでしょうか。興味のある方は是非急いで行ってみて下さい。
 美祢市伊佐の桜山にあります。


〒759-2222 山口県美祢市伊佐町南原 桜 山 南原寺
     TEL 0837-53-1594 FAX 0837-53-1594

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2012年10月3日水曜日

「こうやま」の生ホルモン ~美祢市~


 10月に入り、朝夕、すっかり涼しくなってきました。
 読書の秋、食欲の秋、特にこれからは鍋が美味しい季節になりますね。

 今日は、実に美味しい「生ホルモン」が手に入るお店を紹介しましょう。
 そのお店は、美祢市中心街からやや西に外れた南大嶺駅近くの、県道33号(下関美祢線)沿いにあります。(下関方面に向かって左側の、道路より少し低い位置)
 見た目は、ごく普通の民家ですが、写真のような看板が上がってます。




 取扱商品は、特製のタレが付いた「生ホルモン」と、自家製のキムチくらいのものです。
 生ホルモンは、500グラム(1200円)と1kg(2400円)の2種類のみで、それ以外の小売り、量り売り等はありません。
 キムチは、400g(525円)です。


 ここのホルモンは、テッチャンとかシマチョウと言われる、いわゆるホルモンの代表格です。それも、脂をしっかりと残したふんわりした食感がたまらない代物で、さらに、特製のタレに漬けてあるので、焼いて良し、鍋に良し、とにかく美味しいの一言です。



 メタボリックが気になる方はやや心配でしょうが、まあ、たまには良いのではないでしょうか。

 山口市近郊ではなかなか手に入りませんので、少し足をのばされては如何でしょうか。
 「こうやま」は、約50年前の創業で、現在地に店を移転してから既に27年の老舗とのこと・・・・一度食べてみると、きっととりこになりますよ。


孔山(こうやま)生ホルモン卸し小売り店
住所  山口県美祢市大嶺町西分128−1
       TEL 0837-52-1049
 
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