2013年10月22日火曜日

「山口陶漆器」 ~大内塗り、萩焼の融合~

歴史の街山口市に、“新しい生活の器”として生まれ、注目されている「山口陶漆器]を紹介しましょう。
 山口県には、古くから「萩焼」「大内塗」という伝統工芸品があり、どちらもそれぞれの良さと魅力が多くの人に親しまれてきました。
 その萩焼と大内塗を融合させて、“新しい生活の器”として生まれたのが「山口陶漆器」なのです。

 「山口陶漆器」は、平成24年6月に山口市大内御堀菅内にある「(有)中村民芸社」で初めて製作され、まだその器としての歴史は始まったばかりです。

「山口陶漆器」には大きく分けて3種あり、萩焼の器に“大内朱”といわれる赤い漆を塗ったもの、“溜塗”(ためぬり)と言われる黒い漆で仕上げた器、“拭き漆”(ふきうるし)と言われる土を活かした素朴な風合いの器などです。

いずれも、萩焼陶器の持つ素朴さに優美な光沢と手触りを加味したまさに新しいかたちの「陶漆器」なのです。

中村民芸社では、輪島塗で修業して来られたという若い職人さん2人が、自分たちで自信を持って選定した県内産の萩焼の器に、様々なかたちで漆を塗り、「山口陶漆器」として誕生させています。

中村民芸社は、元々、祖父の時代から大内塗り職人の家系で、伝統の大内人形等の製作にも永く携わってこられたとのことです。

その伝統の技を活かし、若い世代にも日常的に使っていただける器の開発に取り組んで研究を重ね、新しく生まれたのが「山口陶漆器」だと言うことです

この山口陶漆器の特徴は、従来の漆器に比べて傷がつきにくく、普通のスポンジや洗剤で洗うことができる、新しい生活の器です。


萩焼も大内塗りも、庶民には高価なイメージがありますが、湯飲みやご飯j茶碗などが数千円程度で入手できるようで、山口県民はもちろん、県外の人にも広く普及する日が来ることが望まれます。

もちろん中村民芸社では、本来の大内人形やストラップ、長寿箸、キーホルダーなどの漆工芸品も沢山製作されています。また、近年は写真のような背屏風が入替できる大内人形雛飾りが人気とのことでした。

(有)中村民芸社
山口市大内御堀4138
083-927-0619
営業時間9:00~18:30
定休日  不定休

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会員紹介:(株)アサヒ観光(柳井市伊陸7349-1 :0820-26-0566)

レンタカーのご要望は、山口県レンタカー協会加盟店へ
    http://www.yama-rentcar-kyokai.jp/

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